Twitchで生成AIのトレーニングを許可するモード追加!デフォルトでオンになってる件について
本日のニュース
今朝X(Twitter)を開いたらAI関連のニュースが流れてきました。
それはTwitchが生成AIトレーニングに関する許可を追加しました。
そしてその許可がデフォルトではオンになっています。

今回の記事では学習がもたらすリスクとオフにする方法についてお話ししていければなと考えております。
具体的にどんなコンテンツがAI学習に使用される?
Twitchが対象として説明しているチャンネルコンテンツには、かなり幅があります。
主に、
・ライブ配信やアーカイブVOD
・クリップ
・配信チャット
・チャンネル上の画像やテキスト
・ダイジェスト
などが対象になります。
つまり、ゲーム画面だけではありません。
配信者本人の声や会話、リアクション、配信中に表示されている映像、チャットなども含まれる可能性があります。
長時間配信しているストリーマーであれば、映像・音声・会話などを含む非常に大量のコンテンツが存在するため、生成AIのトレーニングデータという観点ではかなり大きなデータ量になります。
AI学習はどういった目的なのか?
ここが一番重要な部分です。
Twitch公式FAQによると、この設定の対象となるのは、テキスト・音声・画像・動画などを生成または合成することを目的としたAmazonの生成AIモデルです。
つまり、「おすすめの配信を選ぶためのAI」だけを学習させるわけではなく、新しいテキスト、音声、画像、動画などを生成・合成できるAIモデルを開発・改善するための学習という位置付けになります。
一方で、
「Amazonのどの生成AI製品に使われるのか」
「将来的にどのサービスとして公開されるのか」
「配信者の声や映像を具体的にどのような形で利用するのか」
といった詳細な用途については、2026年8月13日時点で確認できるTwitch公式FAQでは明らかにされていません。
そのため、
「配信者の声をそのままAI音声として再現する」
「VTuberのキャラクターをそのまま生成する」
などと断定することはできません。
あくまで公式に確認できるのは、生成または合成を目的としたAmazonのAIモデルのトレーニングに利用されるというところまでです。
Twitchのおすすめアルゴリズムとは別
自分も最初にこの設定を見たとき、
「Twitchのおすすめ精度を上げたり、AutoModを改善したりするためのAI学習なのでは?」と思いました。
しかし、Twitch公式の説明を見る限り、今回の設定はそれとは別です。
Twitchでは以前から、AIや機械学習をさまざまなサービスに使用しています。
例えば、視聴者へのおすすめ、配信の発見、AutoMod、コミュニティの安全対策、ストリーマーの成長支援、収益化支援、リアルタイムスポンサーシップキャンペーン支援などです。
今回の「生成AIのトレーニング」をOFFにしても、こうしたTwitch内のAI機能への利用まで拒否できるわけではありません。
OFFにしてもAutoModやおすすめは使われる
Twitch公式でも、この点は明確に説明されています。
「生成AIのトレーニング」をOFFにしたとしても、TwitchやAmazonがプライバシー通知に記載されている別の目的でチャンネルコンテンツを使用することまで拒否するものではありません。
つまり、
生成AI学習
自分のコンテンツ
↓
Amazonの生成AIモデルをトレーニング
↓
テキスト・音声・画像・動画などを生成・合成できるAIの開発
Twitch通常機能
自分のコンテンツ・利用データ
↓
Twitch内で分析
↓
おすすめ・AutoMod・発見・収益化支援などというように、別の扱いになっています。
そのため、生成AIトレーニングをOFFにしたからといって、
「Twitchのおすすめに載りにくくなる」
「AutoModが利用できなくなる」
という説明は、現時点のTwitch公式FAQでは確認できません。
設定がデフォルトでオンなのは注意
今回、特に配信者として確認しておきたいのが、設定が最初からオンになっている点です。
つまり、この設定の存在を知らない配信者の場合、そのままにしているとチャンネルコンテンツを生成AI学習に利用することを許可した状態になります。
利用したくない場合には、自分で設定を変更する必要があります。

設定はTwitchの、設定 → セキュリティとプライバシー → 生成AIのトレーニングから確認できます。
そこで設定をOFFにすることで、対象となるAmazonの生成AIコンテンツモデルの今後のトレーニングへの利用を拒否できます。
配信者側のリスクは?
では、配信者にとってどんな点に注意すればいいのでしょうか。
一番大きいのは、自分のコンテンツが生成AIのトレーニングデータとして利用されることそのものです。
配信者のコンテンツには、
・自分の声
・話し方
・リアクション
・配信スタイル
・イラスト
・VTuberモデル
・オリジナルキャラクター
・配信画面
・チャンネル上の文章
など、クリエイターとしての資産が大量に含まれています。
もちろん、「AIが学習したからそのまま自分のコピーが生成される」という話ではありません。
ただ、自分が制作・配信した大量のコンテンツをAmazonの生成AI開発に提供したくないのであれば、OFFにする選択肢があります。
コラボ配信やチャットについても注意
もう一つ注意したいのが、チャットです。
Twitchの説明では、他人のチャンネルでチャットした場合、そのチャットについてはそのチャンネルを所有している配信者側の設定が適用されます。
つまり、
自分のチャンネルでは生成AI学習をOFFにしている
↓
他の配信者のチャンネルでコメントする
↓
その配信者がAI学習をONにしている
場合、自分のコメントについてはそのチャンネル側の設定が基準になります。
配信者だけでなく、視聴者側にも関係するポイントです。
配信者はOFFにした方がいい?
これは最終的には配信者それぞれの判断になります。
ただ、Amazonの生成AI開発に自分の配信データを提供したいという明確な理由がないのであれば、一度設定を確認しておくことをおすすめします。
特に、
・VTuber
・イラストレーター
・音楽活動をしている人
・自分の声をコンテンツとしている人
などは、自分のコンテンツを生成AI学習に使用してよいか、一度考えてみてもいいでしょう。
逆にAmazonの生成AI開発へのデータ提供に問題がないのであれば、そのままONにしておくという選択もできます。
重要なのは、設定の意味を知らないままデフォルトのON状態にしておくのではなく、自分で理解して選択することだと思います。
まとめ
Twitchに追加された「生成AIのトレーニング」は、TwitchのおすすめアルゴリズムやAutoModだけを改善するための設定ではありません。
自分のチャンネルコンテンツをAmazonの生成AIコンテンツモデルのトレーニングに利用することを許可する設定です。
対象には配信、VOD、クリップ、チャット、画像、テキストなどが含まれます。
そしてAmazon側では、テキスト・音声・画像・動画などを生成・合成するAIモデルのトレーニングに使用される可能性があります。
一方で、この設定をOFFにしても、Twitchのおすすめ、AutoMod、収益化支援など、Twitchサービス内のAI機能への利用まで停止するわけではありません。
今回の変更で重要なのは、
「生成AIへの学習を許可するかどうかを選べるようになったものの、デフォルトではONになっている」
という点です。
配信活動をしている人は、一度自分のTwitch設定を確認してみることをおすすめします。
情報確認日:2026年8月13日
主な出典:https://help.twitch.tv/s/article/twitch-account-settings#FAQ
